高麗人参を使った代表的な料理は、薬膳スープでお馴染みのサムゲタンです。
韓国の豊城産が有名ですので、サムゲタンは韓国の伝統料理とも言えるでしょう。
高麗人参を使った料理と薬膳効能について
作り方はとても簡単です。
高麗人参だけでなく、ナツメや米、ねぎ、きのこ、人参、大根などを、丸ごとの鳥の身の中に入れます。
それを鍋の中でじっくりと煮込み、具材から出てきたアクをすくっていきます。
1人前の量であれば、弱火で15分ほど煮込んだら、火を止めて15分ほど蒸しながら待ちます。
全体を通じて30分から1時間で完成する簡単な料理ですが、スープには栄養素がたっぷり詰まっています。
滋養強壮効果があるとされ、韓国では夏バテ防止目的で食べられることが多い料理です。
基本的に薬味のような感覚で高麗人参は使用されていますので、韓国焼肉のプルゴギの中に入れたりもします。
また日本で言うところの梅干しや梅酒のように、高麗人参をハチミツに漬けるといった調理方法もあります。
ハチミツの甘味とコクにより、高麗人参のクセが抜けますのでとても食べやすくなります。
健康に気を遣いながらもお酒を飲みたいという人からは、ブランデーに浸した高麗人参酒が人気です。
高麗人参に付着した泥を落とし、天日干しにより水分が蒸発したら、容器の中に乾燥した高麗人参とブランデーを注ぐだけです。
2か月以上漬けこむことで完成します。
高麗人参の薬膳効能を語る上で欠かせない成分がサポニンです。
あまり聞き慣れない栄養素だと思うのですが、高麗人参パワーと言った時の大部分の効能をサポニンが担っています。
摂取すると代謝が高まり、血流が良くなります。
新陳代謝が増せば、体内ではよりエネルギーを消費しようと働きますので、中性脂肪の蓄積防止やダイエット効果を得られます。
血流が良くなることで、血管の中に詰まってしまった脂質も流れていきやすくなり、動脈硬化防止にも繋がるのです。
食事により体内へ取り入れられた物は、消化と吸収により、人間に必要な栄養素へと生まれ変わります。
栄養素は血流に乗って各器官や細胞へと運ばれていくため、間接的に肌質改善やアンチエイジングにも期待できます。
そしてサポニンには、感染症を予防する力があります。
ウィルス性の病気や風邪にも罹患しにくくなります。
赤血球の生成促進効果もあると言われていますので、体の免疫力を高めてくれるでしょう。
高麗人参に含有する成分は、他にもマグネシウムやカリウム、アルギニンなどが挙げられます。
ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えてくれたり、精力増強にも一役買ってくれるのです。
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