松の実を使った料理と薬膳効能


松の木にできる、松かさの中に入っている種子を松の実と言います。
松の木は日本にも沢山ありますが、種子が小さいために食用には向いていません。
そのため食用として市場流通している松の実は、中国産又は韓国産の朝鮮五葉松の種子となります。
中国では仙人が食べる実としても有名で、滋養強壮効果に期待できます。

松の実を使った料理と薬膳効能について

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含有成分は、オレイン酸やリノール酸、ピノレン酸、ビタミンE、ミネラル、食物繊維などです。
ビタミンやミネラルには、貧血や高血圧予防、老化防止、疲労回復、免疫力向上作用があります。
ダイエット食品でもお馴染みの食物繊維は、摂取することで便秘解消にも繋がります。
体に残っていた老廃物や毒素を排出できれば、話題のアンチエイジング作用も得られます。

特にピノレン酸という成分は、五葉松の種子にしか含まれておらず、アレルギー性の痒みを抑制する力が秘められています。
例えば、花粉症や皮膚炎からくる痒みを改善してくれるのです。
また食欲を低下させる役割がありますので、ダイエット目的で松の実を食べる方もいらっしゃいます。
悪玉コレステロール濃度を低下させ、血流改善にも期待できる食べ物のため、新陳代謝アップにも役立つでしょう。

さて、松の実を使った料理ですが、実ですのでメインとして使うことは基本的にありません。
クルトン感覚でサラダの上に乗せたり、ピザやトースト、おにぎりの具材として活躍してくれます。
食感はナッツに近いため、細かく刻めばお粥やスープ、スイーツ、クッキーとの相性も抜群です。
苦味や独特の癖も少ないので、ロールキャベツやシチュー、パスタ、ラーメン、野菜炒めにも合います。

松の実を食べる上での注意点は、実に含まれるカロリーです。
ネットショップや輸入雑貨屋でも気軽に購入できるのですが、100グラムあたり669キロカロリーとかなりの高さを誇ります。
食感を楽しむためにおつまみ感覚で食べる人もいらっしゃいますが、食べ過ぎると血栓の原因ともなりますので、1日10粒ほどに抑えるべきです。

高麗人参と並ぶ、薬膳料理には欠かせない松の実。
取り扱い方法が少し難しいと感じるかもしれませんが、正しい食べ方や効能を学べば、これだけ健康的な食べ物はないのです。
薬膳系の資格でもレシピや基礎知識に必ず盛り込まれていますので、松の実や薬膳料理に興味があれば資格の勉強を始めてみると良いです。
一般的な資格とは違い、空いた時間を利用しながら半年も勉強をすれば、薬膳の資格は簡単に取得できます。


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