薬膳関係の資格はいくつかありますが、その最高峰の1つが国際薬膳調理師です。
国際薬膳調理師は、中国中医薬研究促進会が認定している民間資格で、取得するためには2つの資格を保有していなければいけません。
国際薬膳調理師の資格や仕事について
まずは薬膳アドバイザーと呼ばれる、日本中医食養学会認定の資格です。
試験を受ける必要はなく、日本中医食養学会が指定する教育機関にて、40時間ほどの薬膳初級講座を受講すれば認定証が付与されます。
ちなみに薬膳アドバイザーは、国際薬膳調理師の初級資格という位置づけになります。
次に薬膳インストラクターという資格の取得です。
日本能力開発推進協会が指定する教育機関のカリキュラム修了により、受験資格が与えられます。
そのため独学でどれだけ薬膳について勉強をしても、試験に申し込むことはできないのです。
指定教育機関は通信教育のキャリアカレッジジャパン、カリキュラムは薬膳インストラクター資格取得講座のことです。
学習目安は4ヶ月、薬膳の基礎知識を習得しながら、添削問題の提出5回及び指導を受けます。
これで日本能力開発推進協会が主催する薬膳インストラクター試験を受けられます。
在宅受験可能、得点率70%以上で合格です。
薬膳アドバイザーが初級でしたので、薬膳インストラクターは国際薬膳調理師から見て中級の資格となります。
初級・中級の取得により、やっと上級となる国際薬膳調理師の受験資格を得られます。
認定試験は東京で年2回、2日間に渡って開催されます。
受験料は147,000円です。
非会員や神戸での受験は157,000円かかります。
国際薬膳調理師は2005年から実施された資格です。
第18回時点で500名ほどの合格者が輩出されており、その数もまだまだ少ないと言えるでしょう。
ネット検索を行っても、口コミや合格者の意見を見つけることは難しいです。
ただし薬膳アドバイザーや薬膳インストラクターは薬膳系資格の中でも人気が高いため、その上級資格を取得できれば指導員としても活躍できます。
実際に料理教室を開いている先生の中には、国際薬膳調理師の肩書きを公表している人もいらっしゃいます。
薬膳は日本料理や中華料理だけでなく、イタリアンなどにも取り入れられますので、料理教室を開講すれば差別化が図れるでしょう。
飲食店を経営しているならば、提供するメニューの中に薬膳料理を加えることも可能です。
美容やアンチエイジング効果にも期待でき、きっと女性客は喜んでくれるはずです。
調理師免許をお持ちの方、栄養士や薬剤師の方は、習得した知識が職務上で必ず役立ちます。
国際薬膳調理師と同じ上級資格にあたる、国際中医薬膳師を目指す人も少なくないです。
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