ココナッツの薬膳効能


薬膳といえば、漢方薬や生薬を使う薬っぽい料理という印象を持たれることも多いものですが、実はどこでも簡単に入手できる、ありふれた食材にも薬膳としての効果があります。
ココナッツも薬膳料理として出番のある食材であり、その効能には目を見張るものがあります。

ココナッツの薬膳効能

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薬膳としてのココナッツには、腎を補い気力を得るという、二つの主な性質があります。
中医学の分類上は「脾」と呼ばれる体の臓器を補ってくれるものであり、血液の循環から全身の代謝を司っている部位であり、全身に水分を補うことで、しっとりとした肌を作ってくれる効果があるのです。

冬の時期によくひび割れしてしまう方や、ガサガサの顔から逃れられない女性などに最適であり、食べる美容液という呼び方もされています。
保湿効果といえば、全身に水分を貯めこむことですが、その一方で不要な水分を排泄してしまう効果が期待できるのがココナッツのすごい所であり、むくみ改善の効果があります。
保湿と排出を同時に行える、とても都合のよい食材ですが、効果はそれだけにととまらず「心」への作用もあります。

薬膳で見たココナッツには、もうひとつの気力をサポートする効果が含まれており、意味のない不安感やイライラする気分を解消してくれます。
うつ病といえば現代人が悩まされる機会の多い病気ですが、軽いものであればココナッツで解消できてしまうヒーリング効果があるので、不眠で睡眠薬に頼っている方などにもおすすめできます。
そして体を作る栄養素をカバーする働きもあるため、筋肉や骨を強くすることも可能です。
近年では、筋肉をつけて基礎代謝をアップさせる健康的なダイエット法が注目されていますが、そんなダイエット女子にもココナッツが最適なのです。

ココナッツを料理に取り入れる場合は、ココナッツそのものよりもココナッツオイルやココナッツパウダーが便利であり、味や香りの付いたタイプや無味無臭タイプが自由に選べます。
特に寒い冬に食べたい、体を温められる薬膳デザート「ココナッツだんご」などが人気です。
蒸したかぼちゃやさつまいもにはちみつを加えてだんご状にし、ココナッツパウダーをふりかけるだけで完成なので、子供を料理作りに参加させることもできます。
かぼちゃやさつまいもなどの根菜類の多くは体を温める薬膳効果がありますが、かぼちゃにはさらにココナッツのような脾を健康にする機能が、さつまいもには胃腸をサポートする機能があります。
薬膳料理では他の食材と組み合わせてより大きな効果を引き出すことが多く、ココナッツも引き立て役として活躍してくれるので、ぜひレパートリーに取り込んでみましょう。


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