近年の健康ブームで注目されている「薬膳」とは、もともとは医学的な意味あいの強いものでしたが、最近は一つの家庭料理として積極的に取り入れている主婦の方も増えています。
ぴりりとした辛みが特徴のクレソンは栄養価が高く、アメリカ疾病予防管理センターではもっとも栄養素を多く含む野菜として発表されたこともあるのですが、薬膳の世界でも通用します。
クレソンの薬膳効能
クレソンはオランダガラシとも呼ばれる通り、特徴的な辛さがある西洋野菜です。
旬といえる時期は春ですが、いつでも栽培されているためスーパーなどで季節を問わず入手可能な、日本の家庭料理でも非常に出番の多い食材です。
全身の血をめぐらせる作用があり、疲れや肩こり、神経痛に効果があります。
水分の偏りを治すために、全身のむくみを解消する効果が期待でき、肌荒れやシミなど肌のトラブルにも効果的です。
体を冷やす性質もあり、特に猛暑の夏バテを予防するために食べることで、栄養素以上の価値を発揮します。
含まれている栄養素はとても多く、健康にはとくに重要とされているカリウムをはじめ、タンパク質や食物繊維なども含まれています。
ミネラル成分も多く含んでおり、カルシウムやチアミン、鉄分にリボフラビンとナイアシン、そして葉酸や亜鉛も含んでいます。
ビタミン類も数多く確認されており、ビタミンAや疲労の回復によいとされているビタミンB6、B12、ビタミンCからD、E、Kまで各種揃っている、ミネラルたっぷりの天然のサプリメントとも呼べるスーパーフードなのです。
クレソンに次いで栄養素が高いのはチンゲンサイであり、本場中国の野菜をも超えるスペックが特徴的なのです。
煮込んだ手羽先にクレソンを加えた薬膳スープが人気であり、冬の寒い夜に簡単に作れると話題になっています。
手羽先を、塩を加えたたっぷりのお湯で一時間半ほど煮込み、豆乳とオイスターソースで味を整えます。
盛りつけたら、松の実とクレソンを添えて完成という、調理時間はかかりますがほとんど煮込むだけで簡単なものです。
美容によいと評判のコラーゲンを、手羽先からたっぷり吸収できるため、次の日の肌からツヤの違いが現れますし、松の実に含まれるオレイン酸やリノール酸などがコレステロール対策に有効で、動脈硬化にも効果的なので家族全員で食べられます。
そして少量ながら油っこくなりがちなお肉のスープを引き締めてくれるような存在感のあるクレソンは栄養素満点で、全身の血流を改善させることで腰や肩の痛みの改善効果もあります。
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