有名なアイドルが取得したことで注目が集まっている薬膳の資格には、さまざまな種類がありますが、たくさんありすぎてどれを選んだらいいかわからなくなっている方も多いでしょう。
当サイトでは、薬膳の資格の種類や選び方のポイントを解説します!
薬膳資格の選び方
薬膳の資格はいろいろありますが、どれも基本的に民間資格になります。そのため、薬膳に命をかけて生きて行く!という人以外は資格の格の差は出ないので、実際に自分が学んだときにわかりやすいか、ちゃんと最後まで学び切れるか、というわかりやすさ、楽しさを基準に選んだほうがいいでしょう。
特に薬膳は難解な言葉が多く出てくる分野なので、教材のわかりやすさと手軽さ、復習のしやすさなどは大切です。自分でも意味のわからない単語ばかり暗記しても、全く身にならないので、意味がありませんのでよく理解できる教材を選ぶことが大切です。
薬膳資格の種類
薬膳の資格は、資格取得の方法や難易度などに違いがあり、独学や自宅学習で取得可能なものもありますので、自身にあった資格を探してみましょう。
「薬膳アドバイザー」の資格は、薬膳調理の専門家と認定してもらうためのものであり、日本中医食養学会が認定資格を発行しています。
薬膳アドバイザーそのものは、指定されている講座を受講するだけで取得が可能な資格であり、仕事に活かすためというよりは、生活に薬膳を取り入れたい人が気軽に勉強するためのものです。
同学会はより上級の資格を発行しており、国際中医薬膳師や国際薬膳調理師などの資格は、中国政府が認められている中国の団体が発行している、大変権威のある資格です。
このような資格を取得するためには、前提となる資格を持っておかねばならないため、その入口として薬膳アドバイザーの資格には大きな意味があります。
「薬膳コーディネーター」の資格は、ある有名アイドルの方が取得した資格として有名ですが、実は通信講座の受講をすることで比較的簡単に取得できる資格です。
本草薬膳学院が認定し、発行している資格であり、さらに上級の資格としては国際薬膳師や国際中医師、中医薬膳師などがあります。
薬膳コーディネーターの資格があれば、同学院へ学費を一部免除を受けての編入が可能となります。
国際薬膳師などの資格は社会的にもとても意味のある資格なため、健康志向が高まっていくこれからのために取得を目指している方も増えています。
「薬膳マイスター」の資格は、国際薬膳食育師が認定している資格であり、実際には「国際薬膳食育師3級」という名称です。
3級の資格は食生活に薬膳を取り入れたいと考えている人には最適の資格であり、家庭でできる通信講座で簡単に勉強ができると話題にもなっています。
もちろん、さらに先の薬膳資格を目指している方も多く、2級では薬膳料理を自分で作れるようになり、1級ではさらに技術を高めて和漢膳のエキスパートとして仕事に活かせるようになり、特級師範を取得すれば薬膳の講師として、知識を広めることが認められます。
「薬膳インストラクター」の資格は、日本能力開発推進協会が発行している資格であり、上記にあるような上位資格こそありませんが、家族や自分自身の食生活を大幅に見直せる知識や、体調管理に役立つ知識を身につけることが可能です。
「薬膳漢方マイスター」の資格は、ネット通信講座のformieが行っている講座です。薬膳だけでなく漢方まで幅広くまとめて学べる他、スマホで学習から試験までできるなどの手軽さとリーズナブルさが特徴です。
薬膳の資格は大小ありますが、どれもが確実に実生活で役立ってくる資格なので、ぜひ挑戦してみましょう。
薬膳のおすすめ資格
薬膳の基本
健康への関心が高まっている最近では、薬膳は親しみやすいイメージに変わってきており、家族で楽しむこともできるようになっています。
しかし、薬膳といえば本場中国では医学そのものであり、中華料理のような料理法の一種ではないため、本格的に取り入れていく場合にはある程度の基本を抑えておく必要があります。
薬膳の基本的な考え方は、自分自身の身体や家族の身体がどんな生活習慣をしており、どんな体質をしているか、そしてどんな環境が苦手なのかをしっかり理解するところから始まります。
睡眠不足やストレス、疲れなど生活の中で生まれてくるさまざまな悩みは薬膳の世界ではすべて中医学の理論で定義されており、それぞれにあわせた料理を作ることで体質改善を目指すのが薬膳料理なのです。
これまでの料理では、いかに正しい栄養バランスで食事を楽しみ、お腹を満たすかに注目されていましたが、薬膳ではそれに加えて健康的な暮らしをする、という目的が追加されています。
私達の体を作っているのは食べている物が全てなので、食べ物を工夫することで薬のようにどんな不調や病気も治せるに違いない、というのが基本的な考えであり「医食同源」とも呼ばれています。
食材にはさまざまな性質がありますが、食べた時の味や体内に入った時の働き、食材そのものの色などから、体のどの部分の不調に効果的なのかも薬膳の世界では定義付けられています。
体の不調を見極めて、それにあわせた食材の特性を最大限生かした食事をとるのが薬膳料理なのです。
つまり、食事でありながらもやっていることは漢方薬や鍼灸などと同じことであり、やはり医学そのものなのです。
しかし、毎日薬を飲み続けるのは誰だって嫌なもので、いくら体に良いからといっても食事が苦痛というのは考えたくありません。
薬膳では「身土不二」という考えもあり、体と土地を分けることはできないという意味ですが、自分の生まれた土地の食べ物が、自分の体にとってはもっとも良い、とするものです。
薬くさいイメージのある薬膳ですが、その土地で採れた食材や旬の食材を楽しむという考え方もしっかり根付いているのです。
「冬病夏治」も薬膳では基本的な考え方であり、冬の風邪は夏のうちに治してしまおうという予防の概念も備わっています。
夏といえば熱中症対策や夏風邪対策ばかりを考えてしまいますが、冬の病気を考えた食事もしているのです。
薬膳の理論は知らなくてもショウガなどの簡単に手に入る食材や、レシピ本があれば誰でも薬膳を始められますが、実際に理論から学ぶことで初めてきちんと体調や状態にあった食事をできるようになります。
薬膳を知ることで、薬を使わず食事だけで体調をコントロールできるようになったら素敵ですよね。ぜひ、薬膳を学んでみてください、
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